この記事で解決できる悩み
こんなお悩みを解決できる記事になっています!
2歳の子どもを育てながら未経験でブログを始めて、専業主婦からフリーランス(個人事業主)になった私が解説します!
今回は、主婦ブロガーが開業届を出すメリットやくわしい方法について解説します。
この記事を最後まで読めば、主婦が開業する際によくある疑問をまるっと解決できます!
気になるフリーランスのお金事情や子どもの保活についても具体的にお答えしていますよ。
記事後半では、主婦が開業する際に準備するもの〜実際に開業する方法、さらに個人で働くのに必要な自己防衛術について解説しているので、じっくり読み込んでくださいね!
それでは、どうぞ!
本記事の信頼性
目次
主婦ブロガーが個人事業主になったきっかけ
最初に、わたしが個人で働くことを決めた理由について紹介します。
個人で働くことを選択した理由
- 時間や場所に縛られたくなかった
- 個人で稼ぐスキルを身につけたかった
- 子どもの急な体調不良に対応する必要があった
- 職場の人間関係に悩みたくなかった
会社員時代に組織で働くことに挫折した経験から、「働き方」について考え直すようになり、自分に合う方法として「個人で働くこと」を選択しました。
くわしくはプロフィールに書いているので、気になる方はぜひ読んでみてください。
開業届を出したタイミング
個人で働く手段としてブログに出会い、未経験から始めて8ヶ月目に開業届を提出しました。
まだ収入は安定していませんでしたが、自分のけじめとして開業することを決意し、憧れのフリーランス(個人事業主)になった、というわけです。
元々は2歳の子を自宅保育する専業主婦だったため、開業する上で知っておくべきフリーランスのお金事情や保活に関する情報など、本当にわからないことだらけでした。
色々なサイトを読んで調べるのに時間がかかり、いざ開業するまで不安でしたが実際に開業してしまえば、すごく簡単で拍子抜けした記憶があります。
そういった経験から「個人で働いてみたい!」という過去の私と同じような方にとって少しでも役立つ情報を届けたい、という思いでこの記事を書きました。
主婦が開業届を出すとなると、「夫の社会保険の扶養はどうなるの?」「今、開業して損はしないかな?」など気になることが多くあるかと思います。
そこで私が実際に開業して感じたメリットやデメリットについて、以下でまとめてみました!
主婦が開業届を出す5つのメリット
主婦が開業届を出すメリットは、以下の5つです。
主婦が開業届を出す5つのメリット
順番にくわしく解説していきます!
1:青色申告で節税できる
開業届とあわせて「青色申告承認申請書」を提出すれば、確定申告で節税メリットのある「青色申告」を利用できます。
確定申告とは
- 1年間の所得や経費を申告し、納めるべき所得税額を確定させる手続きのこと
- 毎年2〜3月の期間に税務署に提出する
- 申告方法によって「白色申告」「青色申告」を選ぶ
参考:所得税の確定申告|国税庁
青色申告・白色申告の違い
「青色申告」は税制上の優遇を受けられる分、事前の手続きや複雑な記帳(複式簿記)が必要になります。
とはいえ、メリットの方が大きいので、開業するなら節税効果が高い「青色申告」の利用をおすすめします。
2:屋号名義の口座を作れる
開業届を出すことで、事業用の口座を開設できるようになります。
事業用の口座を開設するメリットは以下のとおりです。
事業用口座を開設するメリット
- 確定申告がスムーズにできる
- 取引先や顧客から信用を得やすい
- 税務調査があったときに事業用通帳のみの提示で済む
事業用とプライベート用の口座を分けておくことで、支出や収入の管理が楽になりますよ。
確定申告ソフトを使えば、直接口座を紐づけて自動で管理できるケースもあります。
早い段階で事業用とプライベート用の口座は分けておくことをおすすめします!
後回しにしていると、確定申告の際に後悔します......(体験済み)
またプライベート口座より屋号名の口座の方が、「きちんと運営されている感」が出て取引先や顧客から信用を得やすいメリットがあります!
事業用の口座には楽天ビジネス口座がおすすめ!
「どの銀行で事業用口座を作ればいいの?」と悩みましたが、楽天銀行の個人口座を持っていたので、楽天銀行の個人事業主用口座を作りました。
※前提として楽天銀行の個人口座を持っている必要があります。
同じように経費用カードにも迷って色々調べましたが、楽天銀行の個人口座で作った楽天カードを経費用カードとして利用することにしました。
経費用に楽天カードがおすすめ!
- ビジネス口座のカードは発行料がかかるため、通常の個人口座で楽天カードを作っておく方法も◎
- ポイントももらえるので、普段から楽天でお買い物をする人はお得に利用できる!
楽天カードの1枚目を家計用、2枚目を事業用に分けて使っている!というイメージです!
ビジネスカードは年会費がかかるものが多かったので、しばらくはこれで様子を見ます。
3:保育園に入りやすくなる
子育て中の主婦であれば、開業届を出すことで子どもを保育園に預けやすくなります。
開業届を出す=個人事業主として働いている証明になるからです。
開業してすぐは、たとえ収入が0円だったとしても同様です。
子どもを保育園に預けられるようになると、在宅ワークの時間を固定で確保しやすくなるメリットがあります。
保育園の審査に申し込む際は、開業届の写しが必要になります。
入園選考基準については、地域によって異なるので必ずご自身で確認してみてください。
【実体験】私が住んでいる地域の場合
参考までに、保育園の審査に申し込んだ際に提出した書類を紹介します。
提出した書類
- 開業届の写し
- 就労証明書(個人事業主の場合自分で記述)
- 収入に関する証明書類
また開業時は収入0円でも審査に影響はない、とのことでした。(地域差あり)
通園中の継続手続きでも、上記のように「就労証明書」と「収入に関する証明書類(確定申告書のコピーなど)」を提出しました。
事前に気になる場合は、役所の保育課などに確認してみるといいですね。
4:法人割引を利用できる
個人事業主でも法人割引を使えるケースがあります。
以下のようなネットショップで利用できるので、ぜひチェックしてみてください。
個人事業主が使える法人割引
- Amazonビジネス
- タイムズカーシェア
- Dell(パソコン・周辺機器)
私の場合はタイムズカーシェアを利用しています!
ほかには作業用モニターの購入を検討しているので、今度Dell(デル)のモニターを法人割引で購入してみようかなと考えているところです。
まだお持ちでない方や買い直しを検討している方は、ノートパソコンなども要チェックです!
5:モチベーションが上がる
開業届を出した人たちが口を揃えて言うのが、「仕事に対するモチベーションが上がった!」です。
正式に届出を出すことで個人事業主として認められ、よくある書類の職業記入欄に「自営業」や「フリーランス」と書くことができるようになります。
実際に私も「個人で働いてもっと稼ぐぞ!」というけじめのために開業を決意したので、開業届を出すことで良い意味で責任感や覚悟を持つことができました。
個人で働くとなると、どうしてもモチベーション管理がむずかしいですが、開業届を出してしまって環境から固める方法もおすすめです。
「夫からブログを仕事として認めてもらえない...」といった主婦の方でも、開業届を出すことで誠意が伝わり認めてもらえるようになった、という体験談もうかがいました。
主婦が開業届を出す3つのデメリット
ここまで主婦が開業するメリットについて紹介しましたが、デメリットもあります。
みなさんが不安になりやすいポイントも多いと思うので、開業届を出す前に必ずチェックしておきましょう!
主婦が開業届を出す3つのデメリット
1:社会保険の扶養を外れる可能性
現在、夫の社会保険の扶養に入っている方は、扶養から外れるケースもあります。
健康保険組合によって扶養に入れる条件は異なるので、開業届を出す前に必ず加入している健康保険組合の規定を確認しておきましょう。
たとえば下記のようなパターンがあります。
- 例1)個人事業主になったら所得・収入に関わらず扶養NG
- 例2)収益130万円未満なら扶養OK
- 例3)経費-収益=130万円未満ならOK
夫の扶養から外れてしまう場合、国民健康保険と国民年金に加入する必要があるので、社会保険料を負担しなければなりません。
社会保険料は収入によって支払う金額が変わりますが、少なくても年間20万円以上はかかるので、事前に忘れずチェックしておきたいところです。
家計に関わるので、必要に応じて家族に相談しておくと安心です!
2:失業手当がもらえなくなる
開業届を出した場合、失業保険(失業手当)の給付対象外になります。
なぜなら、開業する=失業手当の受給条件である「失業状態」に当てはまらないからです。
個人事業主の場合、下記の項目に該当するので、失業保険の支給対象外となります。
- 自営を開始している方、または自営準備に専念する方
- 自分の名義で事業を営んでいる方
参考:離職されたみなさまへ|厚生労働省
不正受給になってしまえば罰則もあるので、「知らなかった」という状態にならないようにしましょう。
離職したばかりなど現段階で失業保険の受給予定がある、もしくは受給中の場合は、開業届を提出するタイミングなど、よく考えた上で判断してくださいね。
3:確定申告が必要になる
開業届を提出して個人事業主になったら、毎年2〜3月にかけて行う「確定申告」をしなければなりません。
例外として、所得が48万円を超えない場合は申告をしなくても罰則はありませんが、基本的には収入0円や赤字だったとしても「確定申告はしておいた方が良い」です。
たとえば、私の住む地域では保育園の入園や継続手続きでも「前年度の確定申告書の控え」の提出が必要です!
さらに65万円の特別控除を受けたい場合は、青色申告で確定申告が必要です。
青色申告をする際は、決まった形式で帳簿を提出しますが、簿記に関する知識はなくても、クラウド会計サービスを利用すれば、かんたんに帳簿作成ができました。
クラウド会計サービスを活用しよう
実際に私も、はじめての確定申告では「無料のお試し期間」を活用しながら、帳簿を作成して確定申告に挑戦しました。
簿記知識がない方にもおすすめなサービスは、以下の3つです。
おすすめのクラウド会計サービス
- やよいの青色申告オンライン :1年間無料お試し!年額10,300円(858円/月)
- マネーフォワード :1ヶ月無料お試し!年額10,800円(900/月)
- freee会計 :最大30日間無料!年額11,760円(980円/月)
私の場合は、無料のお試し期間に確定申告を終えた後も、会計管理を効率化できて便利だったため、継続して利用することにしました。
やよいの青色申告オンラインは無料期間が長く、コスパ良しです!
主婦が個人事業主になる方法
ここからは、主婦が個人事業主になる方法を、必要な手順に沿って紹介していきます。
まずは開業するにあたって、準備すべきものをチェックしておきましょう!
必ず準備すべきもの
- 開業届(事前にダウンロード可)
- 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
- マイナンバー確認書類
- 印鑑(書類の訂正に必要)※オンラインの場合不要
人によっては必要なもの
- 青色申告承認申請書(青色申告を行う場合)
屋号を決める場合、事前に考えておくとスムーズに進められます!
私の場合は、青色申告を利用したかったので、青色申告承認申請書も提出しました!
【開業freee】簡単・無料で開業届を作成しよう
オンラインでサクッと提出できる開業届作成サービス「開業freee」を利用すると、かんたんに開業届を出せます。
開業届を提出するには、以下の3つの方法があります。
開業届の提出方法
- 直接、税務署に持っていく
- 郵送
- Web
家事や育児など忙しい主婦にとって、自宅にいながら開業届を出せるのはありがたいですよね。
はじめての開業届の準備は不安だったので、私も開業freeeを使って作成しました!
案内の手順に沿って進めるだけで簡単にできたのでオススメです!もちろん無料で利用できますよ!
主婦ブロガーが開業する際によくある質問
ここでは主婦が開業する際によくある質問についてまとめてみました。
それぞれ回答していくので、気になる箇所は目を通してみてください!
収入0円でも開業できる?
可能です!
開業してすぐは思うように収入が発生しなかったり、赤字になるケースもあるはずです。
収入や売上の条件はないので、出したいタイミングで開業届を出せます。
ブロガーが経費にできるものは?
ブログ運営で使用しているものは、経費となるものも多いです。
参考として、経費に認められるものをいくつか紹介します。
ブログの経費になるもの
- パソコン購入費
- 通信費
- 家賃代(オフィス)
- 電気代
- 交通費
- 物品購入費
- 広告宣伝費
- 接待交際費
ブログは自宅で作業している人が多いので、事業とプライベートのどちらの出費か区別しづらい点があります。
そういった場合は、家事按分(かじあんぶん)という方法で「ブログ(事業)に使用した分」を算出して経費計上することが可能です。
ちなみに開業日前の支出は「開業費」になりますよ!(条件あり)
領収書やレシートはしっかり保管しておきましょう。
また事業で使用していないのに、経費計上するのはNGです!
個人事業主にかかる税金は?
個人事業主が納める税金は、下記のとおりです。
個人事業主が納める税金
- 所得税および復興特別所得税
- 消費税
- 住民税
- 個人事業税
個人事業主の税金は、所得(収入-必要経費)や課税売上が一定ラインを超えると課税されますが、それ以下だと「非課税」です。
所得が増え始めたらチェックしておきましょう!
屋号って必要なの?決め方は?
結論、どちらでもOKです。
屋号なしでも開業できますし、屋号を作るメリットもあるので紹介します。
屋号を作るメリット
- 事業内容がわかりやすくなる
- 取引先や顧客から信用を得やすい
- 屋号名義の口座を作れる
決め方は下記を参考にしてみてください。
屋号の決め方
- 親しみやすさ
- ドメインの取りやすさ
- 業種のわかりやすさ
基本的になんでもOKですが、マイナスイメージになるような屋号は控えましょう。
屋号はいつでも変更可能なので、焦らずじっくり考えてくださいね。
開業日は自由に選べる?
開業日に関しては、明確なルールはありません。
ただし、開業届は「開業したことを報告する届出」であるため、未来の日付を開業日として設定することはできません。
私の場合、モチベーションアップのために縁起のよい日を選びました。
開業届っていつまでに出せばいいの?
原則としては、開業届は、「事業の開始の事実があった日から1カ月以内」に提出しなければなりません。
居住者又は非居住者は、国内において新たに不動産所得、事業所得又は山林所得を生ずべき事業を開始し、又は当該事業に係る事務所、事業所その他これらに準ずるものを設け、若しくはこれらを移転し若しくは廃止した場合には、財務省令で定めるところにより、その旨その他必要な事項を記載した届出書を、その事実があつた日から一月以内に、税務署長に提出しなければならない。
しかし、期限を過ぎてしまってもペナルティはありません。
そのため以下のようなタイミングで提出する人が多い傾向です。
- 所得が一定を超えたタイミング
- 屋号で銀行口座を作るタイミング
- 最初の確定申告の前
など、さまざまな選択肢があります。
私は、「事業用口座を作りたかった」「保活を始める前」が開業する後押しとなりました!
【個人事業主・フリーランス】自分の身は自分で守ろう
組織で働くなら守ってもらえることもありますが、個人で働くとなると「自分の身は自分で守る必要」があります。
そのため、ここでは「今後は個人で働いていきたい!」という主婦の方に向けて、知っておくべき自己防衛術を紹介していきます。
個人で働く上での自己防衛術
私自身も勢いで開業してフリーランスになったので、必要なタイミングで調べながら学んでいるという感じです。
焦る必要はありませんが、どれも大切なことなので、しっかり目を通しておくと安心です。
1:法律を知ろう
意外と抜け落ちている人が多いのが、法律に関する知識です。
発信者の場合、著作権やステマ規制(景品表示法)などおさえておきたいポイントはいくつもあります。
「自分は法律違反なんてしない!」と思っていても、知らないうちに違反してしまっていてトラブルになった......なんてことも意外とよく聞く話です。
仕事で起こったトラブルは当然「知らなかった!」では済まされないので、きちんと勉強しておきましょう。
SNSで問題視されている誹謗中傷に関しても、きちんとした法律があります。
- 普段はやらないが勢いで誹謗中傷をしてしまった
- 悪質な誹謗中傷が届いて悩んでしまった
など誰でも起こりかねないので、知識として「こんな法律があるんだ」ということは調べて学んでおきましょう。
2:お金の勉強をしよう
個人で働く上で避けられないのが、お金の管理です。
税理士さんに丸投げすることも可能ですが、収益が少ないうちはなるべく費用をかけたくない、という人も多いのではないでしょうか。
そうなると、経理関連は全て自分で行う必要があります。
また個人事業主(フリーランス)は退職金などもないので、「今後稼いだお金をどのように将来に向けて残すのか」を勉強して、対策しておくと安心です。
ほんの一例ですが、下記のような制度を活用することもできます。
- 新NISA
- iDeCo
- 小規模企業共済
こういったお金に関する知識は、個人事業主(フリーランス)になる前から勉強できることですし、知っておいて損することはないので、ぜひ早いうちから勉強してみてください。
私の場合、会社員時代はお金の知識が全くありませんでした。
フリーランスになって初めてお金の勉強をしましたが、正直もっと早くから勉強しておけばよかったと後悔しています。
3:最新の情報を集めよう
以前と比べて、個人事業主やフリーランスなど「個人で働く人」が世間的に認められつつあります。
そのためフリーランスに関する制度や法律が、日々更新されています。
最近では、インボイス制度(2023年10月1日導入)やフリーランス新法(2024年11月1日施行)などが挙げられます。
働き方に大きく影響するものも多いので、常に最新の情報をチェックするようにしましょう。
スマホでかんたんに調べられますし、SNSではよりわかりやすく内容を砕いて発信してくれている人も多いので、調べる習慣をつけておきましょう。
ただし、「正しい情報か?」は必ずチェックしてくださいね!
個人事業主として自分に合った働き方を目指そう!
今回は、主婦がブログを始めて個人事業主になる方法について、ご紹介しました。
おさらいをしておきましょう!
主婦が開業届を出すメリット
- 青色申告で節税できる
- 屋号名義の口座を作れる
- 保育園に入りやすくなる
- 法人割引を利用できる
- モチベーションが上がる
実際に開業届を出して個人事業主になる際のポイントは、以下のとおりです。
まとめ
- 自宅にいながらオンラインで開業届を提出できる
- 特別控除65万円を受けるには「青色申告」で確定申告が必要
- 「やよいの青色申告オンライン」を使えば確定申告もラク!
- 扶養問題については、加入中の健康保険組合に確認する
- 個人で働くための自己防衛術を学んでおくと安心
そもそもブログをまだ始めていない方は、ブログを始めて個人で働くスキルを身につけることから始めましょう!
>>【初心者向け】WordPressブログの始め方!簡単10分でできます
今回は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!